最近よく耳にする「VOD」という言葉ですが、一体何を指しているのかご存知ですか?
VODとは、
Video On Demand(ビデオオンデマンド)
の略で近年急速に普及してきている
『動画配信サービス』などの総称です。
このページでは、
- そもそもVODとは何なのか?
- VODにはどんな種類があるのか?
- VODは何を視聴できるのか?
- VODにはどんな機能がある?
- メリット・デメリットは何?
このような疑問について、
『VOD』という言葉を初めて聞く方でも理解しやすいように解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、VODについての理解を深めてください。
そもそもVODとは何なのか?
VODとは、
『Video On Demand(ビデオオンデマンド)の略語』
という事をなんとなく知っていても、
その『ビデオオンデマンド』という言葉の意味をよく分かっていないという方は意外に多いのではないでしょうか。
ここではまず、言葉の意味を一緒に考えてみましょう。
Video(ビデオ)は、「動画」です。
On Demand(オンデマンド)は
「必要に応じて」や「必要なときに」
という意味になります。
つまり
私たちユーザーが、
「必要な時」
に
「観たい動画コンテンツ」
を視聴できるサービスのことを『VOD』と定義できます。
逆に
テレビ放送や映画館のように
- 決まった時間
- 決められた場所
で視聴するサービスはVODではないということになります。
VODは、主にオンライン上で提供され『映画・テレビドラマ・アニメ・ドキュメンタリー』など、様々なジャンルの動画を視聴者の都合の良い時間に視聴可能です。
また
無料〜有料で提供されているものまで様々であり、多くの動画配信サービスが存在しています。
これにより、視聴者は自分の好みやスケジュールに合わせて、幅広いコンテンツを楽しむことができます。
【結論】
VOD(ビデオオンデマンド)とは、
- ユーザーの都合に合わせて様々な動画を楽しむことができるサービス
- 無料〜有料の多くのプラットフォームが存在する
VODにはどんな種類がある?
一口にVODといっても実は様々な特徴があります
ここでは、大きく分けてどのようなサービスが存在するのかを観ていきましょう。
1.見逃し配信
テレビ放送された番組やドラマを後から視聴できるサービス。
視聴者は自分の都合の良い時間に番組を観ることができます。
リアルタイムで視聴できなかったスポーツなども視聴可能です。
テレビ番組に関しては、主要なテレビ局がスポーツなどはそのVODサービスが動画を配信しています。
2.無料VOD
広告や提携先からの収益によって運営され、無料でコンテンツを提供するサービス。
主に
- ユーチューバー
- インフルエンサー
- クリエイター
などに制作された動画を視聴する事ができます。
基本的に動画コンテンツには広告が挿入されてます。
3.サブスク型VOD
定額制で月額料金を支払うサブスクリプション型のVOD。
インターネット上のプラットフォーム内に豊富なコンテンツがあり、それらを自由に視聴できるサービス。
「見放題作品」と「有料作品」に分かれていることが多い。
現状最もメジャーなVODサービスの一つ。
4.宅配型サブスクVOD
定額制で月額料金を払うサブスクリプション型のVOD。
希望した作品のDVDやBluerayのディスクが宅配されるサービス。
自宅にインターネット環境がなくても「DVD」や「Blueray」を再生する機材があれば利用できます。
5.レンタル型VOD
主にサブスク型VOD(オンライン)のプラットフォーム上にある作品の中で有料作品で
個別の映画やドラマを一定期間レンタルできるサービス。
音楽ライブの生配信などもある。
利用者は料金を支払い、指定された期間内にコンテンツを視聴できます。
- U-NEXT
- Hulu
- Lemino
- AmazonPrimeビデオ など
このように
VODサービスにもさまざまな形態があり、
視聴者の好みや興味、生活スタイルなどに合わせて自由に選ぶことができます。
【結論】
VODには大きく分類すると
- 見逃し配信
- 無料VOD
- サブスクVOD
- 宅配サブスクVOD
- レンタル型VOD
がある。
VODは何を試聴できるのか?
VODで視聴できるジャンルをざっくりと解説します。
1.テレビドラマ
人気のあるドラマやシリーズがオンデマンドで楽しめます。
ほとんどの動画配信サイトで
- 国内ドラマ
- 海外ドラマ
- 韓流ドラマ
を視聴する事ができます。
シーズン全体を一気に視聴することも可能なので、
- 続きが待てない人
- 時間を持て余している時
には重宝します。
サイトにもよりますが、最新ドラマから何年も前のドラマまで視聴できます。
ただし、
サイトによって視聴できるドラマの種類が異なるので注意が必要です。
「サブスク会員になれば全てのドラマを必ず視聴できる」という訳ではないので、
どうしても観たいドラマがあれば事前に確認する事をお勧めします。
2.映画
最新作からクラシックなものまで、様々な映画がラインナップされています。
映画館での上映後、比較的早段階でVODで視聴可能になるものも多いです。
こちらもほとんどの動画配信サイトで
- 邦画
- 洋画
- アニメ映画
を視聴する事ができます。
ドラマ同様にサイトによって視聴可能な映画が異なるので注意してください。
また最新作は、基本的に料金を払わないと視聴することができない『有料作品』になっている事がほとんどです。
3.アニメ
アニメファンにとっては、VODは重要なプラットフォームです。
新作や過去の名作など、様々なアニメがラインナップされています。
海外で高く評価されている日本のアニメはVODでも大人気で、話題作や人気作品は多くのサイトで視聴可能となっています。
アニメに特化したVODなどもあり、マイナー作品や隠れた名作を楽しむ事ができます。
4.ドキュメンタリー
VODサービスでは、
- 歴史
- 科学
- 自然
- 地球
- 宇宙
- 人物
- アート
- 文化
- 戦争
- ビジネス
などの様々なドキュメンタリー番組が用意されていています。
このような番組は、私たちに「学び」や「思考」の機会を与えてくれるので充実した時間を過ごす事ができるでしょう。
ドキュメンタリー番組は再放送する事が少ないので、もう一度見たい作品などがあれば、動画配信サイトをチェックしてみると良いでしょう。
5.バラエティー
VODサービスでは、
など、話題作から最新作まで幅広くラインナップされています。
何かとストレスの溜まりやすい時代なので、
「趣味に没頭する時間」
や
「面白おかしく笑える時間」
も確保したいですね。
6.スポーツ
VODはスポーツのラインナップも非常に豊富です。
など、様々なスポーツの試合をライブで視聴可能です。
また、
生放送を見逃してしまっても見逃し再生が可能となります。
最近では、
テレビ放送でのスポーツ中継が減ってしまったので、VODで視聴する人が増えています。
スポーツファンにとっては、大好きなスポーツをとことん視聴できる点は魅力的です。
7.音楽ライブ
最近では、様々なアーティストやバンドのライブがVODサービスで提供されています。
チケットが取れなかったり、遠方で開催されるコンサートやフェスなど、
現地で参加する事ができない場合でもVODで気軽に楽しむ事ができます。
現地での一体感もいいですが、自宅の快適な空間で音楽ライブを楽しむのも悪くないでしょう。
8.オリジナル作品
多くの動画配信サイトでは、独自のオリジナルコンテンツを制作・提供しています。
独自のストーリーやキャラクターが出演するドラマや映画はユーザーの注目を集めています。
オリジナル作品のあるサイトは
- AmazonPrimeビデオ
- Netlix
- FOD
- Hulu
- Lemino
などで、他では視聴できない作品ばかりなので、興味があればチェクしてみてください。
9.釣り番組
釣りプロや芸能人が出演する釣り番組を配信しているプラットフォームもあります。
また、「釣りビジョン」という釣りに特化したVODもあります。
10.ライブ配信
一部の動画配信サイトでは、インフルエンサーやクリエイターなどのライブ配信を視聴できます。
視聴者との対話やコメントなどをすることでコミュニケーションが楽しめます。
11.アダルト作品
一部のVODサービスでは、アダルト作品も視聴する事ができます。
アダルト作品にも見放題作品と有料作品があり、追加料金なしでも多くの作品が視聴可能です。
最近では女性向けのアダルト作品などもあり、裾野が広がっています。
VODサービスの便利な機能
ほとんどのVODサービスには便利な機能が付いています。
ここではほんの一部ではありますが紹介したいと思います。
サイト設計が優秀で使いやすい
ほとんどのVODサービスのサイトは非常に使いやすく設計されています。
具体的には以下のような表示がされています。
- 番組検索
- おすすめ動画
- 話題作
- 各ランキング
- ジャンル分け
- 視聴履歴
字幕・吹き替えオプション
DVDやBluerayでもお馴染みですが、リモコン操作で「字幕」と「吹き替え」を切り替える事ができます。
当たり前のように思えますが、ごく稀に「字幕版」と「吹き替え版」が別動画になっているサイトもあります。
オープニングスキップ
アニメやドラマなどを視聴していると、毎回同じオープニングを観なければなりません。
一部のVODサービスでは、オープニングをスキップできます。
たったの1〜2分ではありますが時短が可能です。
俳優・声優検索
各俳優や声優がどの動画に出演しているのかを確認できます。
推しの俳優や声優がいる方には非常に便利な機能です。
【結論】
VODの便利機能は・・・
- サイト設計が優秀で使いやすい
- 字幕・吹き替えオプション
- オープニングスキップ
- 俳優・声優検索
VODのメリット・デメリット
今や忙しい現代人にとって、なくてはならない存在になりつつあるVODサービスですが、実際に利用するにあたりどんなメリット・デメリットがあるでしょうか。
VODを利用するメリット
まずはVODを利用するメリットからみてみましょう。
1.自分の都合に合わせて視聴できる
従来のテレビ放送や映画館では、特定の時間に合わせて番組や映画を視聴する必要がありました。
VODサービスは24時間いつでも利用可能です。
視聴者は自分の都合の良い時間にコンテンツを楽しむ事ができます。
これは『仕事・家事・副業・人付き合い』など、
やるべきことが多すぎる現代人にとって大きなメリットとなります。
2.見逃し配信がある
毎週テレビドラマなどを楽しみにしている方は以下のような経験があるのではないでしょうか。
欠かさず見ていた月9ドラマが急用で視聴できなかった
録画予約したのに違う番組が録画されていた
このような時も「見逃し配信」機能のあるVODを利用すればすぐに見たい番組を観る事ができます。
3.豊富なコンテンツ
とにかく、視聴できる作品数が豊富です。
30万作品の動画コンテンツが見放題となっているサービスもあり、
豊富なコンテンツの中から自分の好きなジャンルの作品を見つける楽しさもあります。
4.オリジナルコンテンツ
オリジナルコンテンツを制作・提供しているVODサービスもあります。
オリジナルだからといって決してクオリティが低いというわけではありません。
むしろ今までのテレビ放送ではできなかったような内容にチャレンジしている作品もあり話題作となっています。
有名な俳優を起用した作品なども多数あり、見応えは充分です。
5.定額料金
VODの利用料金は定額制です。
見放題作品であれば、どれだけ作品を視聴しても追加料金を支払うことはありません。
映画好きや動画をよく観るファミリー層などにとっては、毎月の支出を一定にする事ができるのは大きなメリットです。
※有料作品を視聴するには追加料金がかかります
6.手頃な価格設定
ほとんどのVODサービスは、月額500円〜1,000円程度の手頃な価格設定となっています。
やや高額なVODサービスでも月額2,000円程度です。
数年前までは、衛星放送が月額5,000円ほどだったことを勘案するとかなり割安感があると思います。
7.CMがない
テレビ放送にあるCMですが、1時間番組だと6分間ほど流れているそうです。
毎日3時間テレビを観たと仮定して、1年間過ごすと私たちはCMをどれだけ観ていると思いますか。
なんと、「6,570分(約110時間)」という時間をCMに使っています。
人生でどれだけの時間CMを見ることになるんでしょうか・・・
VODサービスには基本的にCMはありません。
CMがないことで物語に集中することもできますし、CMの分短い時間で視聴を終わらせることもできます。
8.複数デバイスでの視聴
VODサービスは、ネット環境が整っていれば様々なデバイスで視聴が可能になります。
例えば
「お父さんが野球を観てるから子供はアニメを我慢する」
という昭和な風景とは無縁になります。
9.契約・解約の手続きが簡単
携帯電話やインターネット、NHKやウォーターサーバーなど解約手続きが面倒なサービスは世の中に溢れています。
しかし、VODサービスは解約手続きもネット上で5分ほどでできてしまうほど簡単です。
当然契約する時も超簡単なので安心してください。
10.高画質での動画配信
ほとんどのVODサービスが、4K画質またはフルHD画質で視聴可能となっています。
※古い作品などはSD画質などもあります
画質のレベルをわかりやすくすると
DVD : SD画質
Blueray : フルHD画質
といった感じなので、ほとんどの作品がBluerayと同等以上の画質で視聴が可能となります。
ご自宅の大型テレビで高画質な動画を楽しんでみてください。
11.最新作が確実に視聴できる
映画の最新作は、VODで最速で視聴する事が可能になります。
従来のようにDVDやBluerayをレンタルする場合は、レンタル開始日にすでに借りられてしまっている事が多いのですが、VODであればレンタル中という概念がないため、確実に視聴する事ができます。
【結論】
VODを利用するメリットは以下の通り
- 自分の都合で視聴できる
- 見逃し配信がある
- 豊富なコンテンツ
- オリジナルコンテンツ
- 定額料金
- 手頃な価格設定
- CMがない
- 複数デバイスでの視聴
- 契約・解約手続きが簡単
- 高画質での動画配信
- 最新作が確実に視聴できる
VODを利用するデメリット
VODを利用するデメリットもしっかりとみていきましょう。
1.利用頻度が少ないと割高
メリットが多いVODですが、肝心の動画を視聴する頻度が少ないと割高となってしまうかもしれません。
とはいえ、オンデマンド視聴であったりCMなしというメリットを考慮すると、必ずしも
「月間何本以上の動画を見なければ損」
といった事にはならないのではないかと思います。
もちろん
長期間全く視聴しない時などは、一度解約するなどの対応をしたほうが良いかもしれません。
「サブスクVODに加入したけど、全然視聴しないという場合は割高になる」
ということは頭に入れておいたほうが良いでしょう。
2.安定したネット環境が必要
サブスクVODは基本的にインターネットを介して使用するサービスなので、ネット環境が不安定な場合は、
- 映像が乱れる
- 音声が遅れる
- 視聴が中断される
などの事象が発生する場合があります。
安定したネット環境を整えてから利用することをお勧めします。
ネット環境が安定していない方は、宅配タイプのサブスクVODを利用すると良いでしょう。
3.配信期間の変更
配給元とVODサービスのライセンス契約などにより、提供されていたコンテンツが「一時的」あるいは「永続的」に視聴できなくなる事があります。
不人気な作品などは特に配信停止になりやすいので、気になる動画があるかどう予めチェックしておき、なるべく早めに視聴をしてしまいましょう。
4.価格変動の可能性
VODサービスの運営会社はボランティアではなく、利益を求める株式会社です。
利益率が低下したり、業績が苦しくなれば「利用料金の値上げ」を行う可能性もあります。
※実際に何度も値上げをしているサービスもごく一部あります
値上げがあるかもしれないことも理解した上で利用を検討しましょう。
とはいえ、「VODのメリット」でも記載した通り解約手続きが簡単にできるので、「利用料金」と「付加価値」が釣り合わなければ解約すれば良いだけなので、そこまで気にすることではないと思います。
5.データ通信量の制限
動画をスマートフォンなどで視聴する際には、データ通信量に気をつけなければなりません。
配信される動画が高画質であるが故にデータ通信量も嵩んでしまいます。
スマホやタブレットなどで視聴する際は、Wifi環境のもとで使用することをお勧めします。
【結論】
VODを利用する際のデメリットは以下の通り
- 利用頻度が少ないと割高
- 安定したネット環境が必要
- 配信期間の変更
- 価格変動の可能性
- データ通信量の制限
まとめ
VODのサービス内容・利便性についてまとめてみました。
VODは、忙しい現代人にとって必須サービスとなりつつあります。
上手に利用して楽しいVODタイムを過ごしてください。
【追記】
よくわからなかった点などはありませんでしたか?
ご不明点などあればコメントで質問していただければわかる範囲で回答させていただいます。